兵庫県北部に位置する豊岡市は、「城崎温泉」や「小京都　出石」と並んで全国に誇れる「豊岡鞄」が全国に誇れる特産品です。

豊岡は奈良時代から始まる柳細工を起源とし、江戸時代に柳行李生産の隆盛を迎え、大正以降はその伝統技術と流通経路を基盤に、新素材への挑戦とミシン縫製技術の導入により全国有数の鞄の生産地となりました。
今日では、トータルファッションの重要アイテムとしての鞄、バッグの産地「日本製の鞄」を生産する拠点として全国から注目を集めています。

「城崎温泉」

豊岡市で作られた鞄は「豊岡産」「豊岡製」「日本製」などと呼ばれていますが、それらの中でも兵庫県鞄工業組合が定めた基準を満たす企業によって生産され、審査に合格した製品を「豊岡鞄®️」と認定しています。

「豊岡鞄®️」は、2006年11月10日に特許庁に地域団体商標（地域ブランド）として認定されました。

地域ブランド「豊岡鞄®️」のコンセプトは「豊岡で育まれ、ものづくりの長い歴史と職人の技術が生んだ優れた鞄を通じて安心感と持つ喜びをお客様に提供する」です。

「豊岡鞄®️」として製品認定されるためには設けられた７つの品質基準を全て満たすことが必要であり、外観だけでなく目に触れることのない裏側の縫い目ひとつのズレさえも許されず、合格率は約5割と厳しいものとなっております。
全ては優れた鞄をお客様に安心して使っていただくことを目的としております。
当然そこには職人ひとりひとりが針に込めたプライドや情熱が込められており、ご購入後にも安心して使っていただけるよう製造企業によるアフターフォローをお約束いたします。

当店で取り扱っている「豊岡鞄®️」は、認定製造企業9社の商品です。

正直申し上げます他と、誰もが知るような有名なデザイナーが携わっているわけでもないし、「豊岡鞄®️」ブランドとしてアイコン的なベストセラー商品があるわけではありません。
ですが、企業それぞれが時代と共に継承された歴史と技術、そして鞄製造に対する信念が異なっており、「会社の個性」と呼べるような強みをそれぞれ持っております。

高品質と呼べるビジネスバッグの製造を得意としている企業もあれば、名品と呼ばれる製造技術を現代に伝承しつつ、新たなチャレンジを行う企業もあります。
鞄の形や素材は異なるものの、その根源には「豊岡鞄®️」ブランドのコンセプトが遵守されています。